麻疹(はしか)極めて強い感染力と予防接種
重要なポイント
- 感染力が極めて強く、空気感染で広がります(すれ違っただけでも感染の恐れ)
- 手洗いやマスクだけでは防げず、ワクチン接種が唯一の予防法です
- 特効薬はなく、対症療法しかありません
- 大人になってから感染すると重症化しやすいです
麻疹(はしか)とは
麻疹ウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。 感染力はインフルエンザの約10倍と言われ、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症します。 一度感染して発症すると、一生免疫が続くと言われていますが、近年はワクチン効果の減衰による成人麻疹も問題になっています。
症状の経過
1. カタル期(2〜3日)
38度前後の発熱、咳、鼻水、目やに、目の充血など、風邪のような症状が現れます。 この時期が最も感染力が強いです。 口の中の粘膜に白い斑点(コプリック斑)が出現します。
2. 発疹期(3〜4日)
一度熱が下がった後、再び39度以上の高熱が出るとともに、特有の赤い発疹が耳の後ろや首から始まり、全身に広がります。
3. 回復期
熱が下がり、発疹も消えていきますが、しばらく色素沈着が残ることがあります。 免疫力が低下しているため、他の感染症にかかりやすくなります。
合併症の危険性
麻疹は「命に関わる病気」です。肺炎や中耳炎を合併しやすく、1,000人に1人の割合で脳炎を発症し、死亡したり後遺症が残ることもあります。 また、数万人に1人の割合で、治癒後数年〜数十年経ってから発症する亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という難病のリスクもあります。
ワクチンによる予防
MRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)
麻疹を予防する唯一の確実な方法はワクチン接種です。 現在は1歳児と小学校入学前(年長さん)の2回接種が定期接種となっています。 2回接種することで、99%以上の人が免疫を獲得できます。
世代によっては1回接種のみ、あるいは未接種の可能性があります。 母子手帳を確認し、不明な場合は抗体検査を受けることをお勧めします。
⚠️医療免責事項
本記事の内容は一般的な健康情報であり、個別の医学的アドバイスではありません。 健康上の懸念がある場合は、必ず医療機関を受診し、専門医の診断を受けてください。
