湿疹の症状と原因正しいスキンケアと治療法
皮膚の病気
2024年12月31日
医療監修チーム
湿疹皮膚炎かゆみスキンケア
重要なポイント
- 皮膚の炎症の総称で、誰にでも起こりうる身近な病気です
- かゆみ、赤み、ブツブツ、水ぶくれなどが主な症状です
- 原因は外的要因(刺激、アレルギー)と内的要因(体質、体調)が複雑に絡み合っています
- 早期に適切な治療(ステロイド外用薬など)を行うことが重要です
湿疹とは
湿疹(皮膚炎)は、皮膚の表層に起こる炎症の総称です。 私たちの皮膚は、外部からの刺激や異物の侵入を防ぐ「バリア機能」を持っていますが、 何らかの原因でこのバリアが崩れ、刺激物質やアレルゲンなどが侵入すると免疫反応が起こり、炎症が生じます。 医学的には「湿疹」と「皮膚炎」は同じ意味で使われます。
主な症状
1急性期の症状
炎症が強く、症状が急激に現れる時期です。
- 赤み(紅斑):皮膚が赤くなる
- ブツブツ(丘疹):皮膚が盛り上がる
- 水ぶくれ(小水疱):小さな水ぶくれができる
- 強いかゆみを伴うことが多い
2慢性期の症状
炎症が長引き、皮膚の状態が変化してしまう時期です。
- 苔癬化(たいせんか):皮膚が厚く硬くなり、ゴワゴワする
- 色素沈着:皮膚が黒ずむ
- 落屑(らくせつ):皮膚がカサカサしてむける
原因と種類
湿疹の原因は大きく「外的要因」と「内的要因」に分けられ、これらが複雑に絡み合って発症します。
外的要因
- 薬剤、化学物質、金属
- 植物、虫
- 日光、紫外線
- 細菌、真菌(カビ)
- 摩擦、圧迫
- 空気の乾燥、汗
内的要因
- アレルギー体質(アトピー素因)
- 皮脂分泌異常(多い・少ない)
- 発汗異常
- ストレス、疲労
- 内臓疾患
代表的な湿疹の種類
接触皮膚炎(かぶれ)
特定の物質に触れることで起こる湿疹。刺激性とアレルギー性があります。
手湿疹(主婦湿疹)
水仕事や洗剤などの刺激で、手の皮膚のバリア機能が低下して起こります。
脂漏性皮膚炎
皮脂の分泌が多い頭皮や顔などに、マラセチア菌などが関与して起こります。
皮脂欠乏性湿疹
皮膚が乾燥してバリア機能が低下し、かゆみや湿疹が生じます。高齢者に多いです。
治療と対策
薬物療法
炎症を抑えるために、主にステロイド外用薬が使われます。 症状の程度や部位に合わせて、適切な強さの薬を選ぶことが重要です。 かゆみが強い場合は、抗ヒスタミン薬の内服を併用することもあります。
※ステロイド外用薬は、医師の指示通りに正しく使用すれば副作用の心配は少なく、効果的な薬です。自己判断で中止したり、漫然と使い続けたりしないようにしましょう。
スキンケアと生活習慣
- 保湿:入浴後や手洗い後はすぐに保湿剤を塗り、皮膚のバリア機能を保ちましょう。
- 洗浄:石鹸をよく泡立てて、手で優しく洗います。ゴシゴシ洗いは厳禁です。
- 刺激を避ける:肌着は綿素材などの肌触りの良いものを選び、化学繊維やウールなどの刺激を避けましょう。
- 原因の除去:かぶれの原因がわかっている場合は、その物質に触れないようにします。
受診の目安
市販薬を数日(5〜6日)使用しても症状が改善しない場合や、悪化する場合、 範囲が広い場合、痛みが強い場合、水ぶくれやただれがひどい場合は、 早めに皮膚科専門医を受診しましょう。
⚠️医療免責事項
本記事の内容は一般的な健康情報であり、個別の医学的アドバイスではありません。 健康上の懸念がある場合は、必ず医療機関を受診し、専門医の診断を受けてください。
