喘息(気管支喘息)咳・発作・吸入薬のポイントを整理
呼吸器
2026年1月17日
医療監修チーム
喘息咳息苦しさ吸入薬発作
重要なポイント
- 喘息は気道の炎症が背景にあり、症状が出ていない時期の治療継続が大切です
- 夜間〜早朝の咳、運動後の咳、喘鳴(ぜーぜー)が続く場合は受診の目安になります
- 吸入薬は『症状を抑える薬』と『炎症を抑える薬』があり、役割が異なります
- 息苦しさが強い、会話が難しい、吸入しても改善しない場合は緊急性があります
喘息とは
喘息(気管支喘息)は、気道(気管支)に慢性的な炎症があり、刺激で気道が狭くなって咳、息苦しさ、喘鳴が起こりやすい状態です。 症状がない時期でも炎症が残っていることがあり、再燃を防ぐために継続治療が重要です。
誘因として、アレルギー(ダニ・花粉)、風邪などの感染、運動、冷気、たばこの煙、ストレス、睡眠不足などが関わることがあります。 鼻炎や花粉症があるとコントロールに影響することがあるため、 アレルギー性鼻炎 や 花粉症 もあわせて対策すると整理しやすいです。
主な症状
咳が続く
夜間〜早朝に悪化しやすい、風邪の後に長引く、運動後に出やすいなどがあります。
息苦しさ・胸の圧迫感
階段や運動で息切れしやすい、横になると苦しいと感じることがあります。
喘鳴(ぜーぜー・ひゅーひゅー)
呼吸のときに音が出る。特に息を吐くときに強くなることがあります。
症状が波のように変動
良い日と悪い日があり、季節・感染・刺激で悪化しやすいです。
受診の目安(危険サイン)
早めに相談したい目安
- 会話が途切れるほど息苦しい、横になれない
- 唇が紫色っぽい、意識がぼんやりする
- 吸入しても改善しない、または短時間で再燃する
- 発熱や強い痰があり、肺炎など感染が疑われる
咳が長引く場合でも、喘息以外( COPD や感染症など)の可能性があります。自己判断せず、症状の経過や誘因を整理して受診相談するとスムーズです。
検査
よく行われる検査
- 問診:症状の時間帯、誘因、季節性、家族歴などを確認
- 呼吸機能検査(スパイロメトリー):気道の狭さを評価
- 気管支拡張薬の反応:吸入で改善するかを確認
- アレルギー検査:ダニ・花粉などの関与を確認することがあります
治療(吸入薬の考え方)
治療の中心は吸入薬で、気道の炎症を抑える薬(長期管理)と、発作時に気道を広げる薬(頓用)を使い分けます。 目的は「発作を起こさない」「夜間の症状を減らす」「日常生活の制限を減らす」ことです。
- 長期管理:炎症を抑え、発作の再燃を防ぐ
- 頓用:発作時に症状を緩和する(回数が増える場合は見直しのサイン)
- 吸入手技:正しく吸入できるかで効果が変わるため確認が大切
