胃癌の症状と早期発見原因と内視鏡検査の重要性
重要なポイント
- 日本では肺癌に次ぐ発生率の高いがんです
- ピロリ菌感染が重要なリスク因子です
- 早期発見で治癒率は90%以上になります
- 内視鏡検査(胃カメラ)が早期発見に有効です
胃癌とは
胃癌は胃の粘膜に発生する悪性腫瘍です。日本では年間約13万人が診断され、約5万人が亡くなっています。 近年では若年化が進んでおり、40代以下の発症も増加傾向にあります。 しかし、診断技術や治療法の進歩により、早期に発見できれば完治する可能性が高い病気でもあります。
主な症状
1初期症状
早期胃癌では自覚症状がほとんどありませんが、以下のような症状が見られることがあります。
- 胃の不快感・胃もたれ
- 食欲不振
- 胸やけ・軽い胃痛
- げっぷが出やすい
2進行すると現れる症状
- 激しい胃痛
- 吐き気・嘔吐
- 体重減少
- 貧血(疲れやすい、息切れ)
- 黒色の便(タール便:消化管出血による)
原因とリスク因子
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)感染
ピロリ菌の感染は胃癌の最大のリスク因子で、日本人の約80%が感染していると言われています。 幼少期に感染し、長期間胃の中に住み着くことで慢性胃炎(萎縮性胃炎)を引き起こし、胃癌のリスクを高めます。
除菌治療を行うことで、胃癌のリスクを約30-50%減少させることが報告されています。
生活習慣によるリスク
食生活
塩分の多い食事、燻製食品、野菜・果物不足
喫煙
タバコは胃癌のリスクを確実に高めます
飲酒
過度なアルコール摂取もリスク因子です
遺伝・その他
家族歴、慢性胃炎、胃ポリープなど
早期発見のための検診
胃カメラ検査(内視鏡検査)
最も精度の高い検査方法で、早期の小さな胃癌も発見できます。 先端にカメラのついた細い管を口や鼻から挿入し、胃の内部を直接観察します。
- ・鎮静剤を使用することで、苦痛を軽減できます
- ・異常があればその場で組織を採取(生検)できます
バリウム検査(X線検査)
造影剤(バリウム)を飲んでX線を撮影し、胃の形や粘膜の凹凸を観察します。 検診として広く行われていますが、異常が見つかった場合は精密検査(胃カメラ)が必要になります。
治療と予防
内視鏡的治療
早期胃癌に対して、お腹を切らずに胃カメラを使ってがんを切除します。体への負担が少ない治療法です。
外科手術
がんの大きさや進行度により、胃の一部または全部を切除します。腹腔鏡手術も普及しています。
薬物療法
抗がん剤や分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などを使用し、がんの進行を抑えます。
今日からできる予防法
- ピロリ菌の除菌
- 塩分を控える(減塩)
- 野菜・果物の摂取
- 禁煙する
- 節度ある飲酒
- 定期的な検診(40歳以上)
医師からのアドバイス
胃癌は早期発見が非常に重要です。特にピロリ菌に感染している方や、家族に胃癌の方がいる場合は、リスクが高いため定期的な内視鏡検査をおすすめします。 胃の不快感が続く場合は、「ただの胃もたれ」と思わずに、早期に医療機関を受診してください。
⚠️医療免責事項
本記事の内容は一般的な健康情報であり、個別の医学的アドバイスではありません。 健康上の懸念がある場合は、必ず医療機関を受診し、専門医の診断を受けてください。
