脳卒中の症状と緊急対応FASTで守る命と未来
緊急時のポイント
- 迷わず119番通報してください
- 発症から治療開始までの時間が予後を左右します(Time is Brain)
- 「様子を見る」ことは絶対に避けてください
- 発症時刻を確認し、救急隊員に伝えてください
脳卒中とは
脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりすることで、脳細胞が壊死してしまう病気の総称です。 日本人の死因の上位を占めるだけでなく、寝たきり(要介護)になる原因の第1位でもあります。 大きく分けて「脳梗塞(血管が詰まる)」と「脳出血・くも膜下出血(血管が破れる)」の2つがあります。
初期症状とFAST
脳卒中を疑うサイン「FAST(ファスト)」
顔の片側が下がる、歪む。イーッと笑ってもらうと左右差がある。
片腕に力が入らない。両腕を上げてもらうと、片方が下がってくる。
言葉が出ない、ろれつが回らない。簡単な言葉を繰り返せない。
いつ症状が出たかを確認し、すぐに救急車を呼ぶ。
主な種類と原因
1脳梗塞(のうこうそく)
脳の血管が詰まるタイプ。脳卒中全体の約60〜70%を占めます。
- アテローム血栓性:動脈硬化で血管が狭くなり詰まる
- 心原性脳塞栓症:心臓(不整脈)でできた血栓が飛んで詰まる(重症化しやすい)
- ラクナ梗塞:細い血管が詰まる
2脳出血・くも膜下出血
脳の血管が破れるタイプ。
- 脳出血:脳の中の細い血管が高血圧などで破れる
- くも膜下出血:脳動脈瘤が破裂する。「ハンマーで殴られたような」激しい頭痛が特徴
治療と予防
急性期治療
脳梗塞の場合、発症から4.5時間以内であれば、血栓を溶かす薬(t-PA)を使える可能性があります。 また、カテーテルで血栓を回収する治療も行われます。
リハビリテーション
早期からリハビリを開始することで、機能回復の可能性が高まります。 急性期、回復期、維持期と継続的な取り組みが必要です。
予防のための生活習慣
- 高血圧の管理(減塩)
- 禁煙する
- 不整脈(心房細動)の治療
- 糖尿病・脂質異常症の管理
- 適度な運動と体重管理
- 節度ある飲酒
医師からのアドバイス
脳卒中は発症してからの対応も大切ですが、何より「予防」が重要です。 特に高血圧は最大のリスク因子です。家庭での血圧測定を習慣にし、異常があれば早めに受診しましょう。 また、少しでもFASTの症状が見られたら、迷わず救急車を呼んでください。その判断が命を救います。
⚠️医療免責事項
本記事の内容は一般的な健康情報であり、個別の医学的アドバイスではありません。 健康上の懸念がある場合は、必ず医療機関を受診し、専門医の診断を受けてください。
