糖尿病の症状と血糖コントロール合併症を防ぐ早期発見と治療
生活習慣病・代謝
2024年12月15日
医療監修チーム
糖尿病血糖値インスリン合併症予防
重要なポイント
- 初期は無症状ですが、進行すると恐ろしい合併症を引き起こします
- 喉の渇き、多尿、体重減少が危険のサインです
- 放置すると失明や透析、足の切断に至ることもあります
- 早期からの血糖コントロール(食事・運動)が重要です
糖尿病とは
糖尿病は、インスリンというホルモンの作用不足により、慢性的に血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が高くなる病気です。 大きく分けて、自己免疫などが原因でインスリンが出なくなる「1型糖尿病」と、 生活習慣などが原因でインスリンの効きが悪くなる「2型糖尿病」があります。日本人の糖尿病の約95%は2型です。
主な症状
1高血糖による典型的な症状
- 喉が異常に渇く(口渇)、水をたくさん飲む(多飲)
- トイレの回数・量が増える(多尿)
- 食べているのに体重が減る
- 全身のだるさ、疲れやすさ
2見逃しやすいサイン
以下のような症状がある場合も、血糖値が高い可能性があります。
- 傷が治りにくい
- 手足のしびれ・ピリピリ感
- 目がかすむ
- 皮膚のかゆみ・感染症
三大合併症(しめじ)
糖尿病の本当の怖さは、自覚症状がないまま血管が傷つけられ、全身に合併症が現れることです。 特に有名なのが「しめじ」と呼ばれる三大合併症です。
【し】神経障害
しびれ・痛み
手足のしびれや痛み、感覚の麻痺が起こります。進行すると足の壊疽(えそ)により切断が必要になることも。
【め】網膜症
目のかすみ・失明
眼底の血管が出血などを起こします。成人の中途失明原因の上位を占めています。
【じ】腎症
むくみ・透析
腎臓のろ過機能が低下します。悪化すると人工透析が必要となり、生活に大きな制限がかかります。
治療と対策
血糖コントロールの基本
- 1食事療法適正なエネルギー摂取と、栄養バランスの良い食事。野菜から食べる「ベジファースト」も有効です。
- 2運動療法有酸素運動(ウォーキングなど)と筋力トレーニングを組み合わせることで、インスリンの効きを良くします。
- 3薬物療法食事・運動で不十分な場合、飲み薬やインスリン注射を使用します。医師の指示に従いましょう。
- 4定期検査HbA1c(過去1-2ヶ月の血糖状態)や合併症の検査を定期的に受けましょう。
医師からのアドバイス
糖尿病は「治る」というより「付き合っていく」病気ですが、良好な血糖コントロールを維持できれば、健康な人と変わらない生活を送ることができます。 健診で「血糖値が高め」と言われたら、放置せずに早めに受診し、生活習慣を見直すことが、将来の自分を守ることにつながります。
⚠️医療免責事項
本記事の内容は一般的な健康情報であり、個別の医学的アドバイスではありません。 健康上の懸念がある場合は、必ず医療機関を受診し、専門医の診断を受けてください。
